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不燃材 パターン貼り| リアルパネル |
パターン貼りについて
「相」のコンビネーション。
不燃ボードの上に直接突板をヘリンボーン状に貼り付けます。一枚一枚、加工方法や工程数の違った突板を組み合わせる事で複雑な意匠が生まれます。
天然木の個性を職人の技術がコントロールします。
一枚一枚が個性を持った天然木の突板にはそれぞれに歪みや傷みがあります。組み合わせて精度感のあるパターンにするためには人の手の繊細さが必要で、何年も作業に携わってきた職人が全体のバランスを見ながら貼り合わせ、プレスに掛け、ヤスリを掛けて完成です。ヘリンボーンは平面を立体的に見せようとする「洋」の発想で、選ぶ突板の濃度や配置によっては重厚な建造物が現れます。一方90度に組むパターンは濃淡を隣に合わせることで日本的な文様が浮かびます。またラフにジョイントさせた、古材感を強調するシリーズもあります。
Rough Cut : Cross Width
左:ラージパネルラフカット クロスワイズブラウン
ヒッコリーの持つ赤茶色からベージュ色の豊かなカラーバリエーションを活かしたラフなレイアウトで魅力を表現。
Oak : Damaged :Herringbone
右:ダメージオークワンショートヘリンボーンランダム
古材調に仕上げたオークをランダムに並べラフな雰囲気を出し、長さの異なる突板で、デザインにリズム感をもたせます。
リアルパネルについて
多様な風景を持つ不燃材です。
リアルパネルは、私たちがオリジナルに開発した内装用不燃/合板ボードです。天然木の節、杢、斑といった自然の「相」を一つ一つ丁寧に起こし、自然の温かい景色をわずか0.2mmの突板に転写します。基材となる天然木で様々な空間を演出します。最終工程で火山性ガラス質複層板や合板に貼り付けることで、店舗や公共施設・住宅の壁や天井に使用可能になります。大盤で納品可能な商品もあり、無垢の風合いと、工業製品的な扱いやすさを併せ持った今後も進化してゆく内装仕上げ材です。
工業製品との両立
一枚一枚が職人が手を掛け着色、加工された工芸品でありながら同時に大量生産の壁材と同じ取り扱い易さがあります。その両立がリアルパネルの人気の理由です。
リアルパネルの構造
リアルパネルは、原木を0.2mmにスライスした突板と厚さ6mmの火山性ガラス質複層板からなります。突板一枚一枚は技術者の手によって天然木本来の風合いを引き出しながら加工していきます。しっかりとオーダーをお聞きしてからの受注生産品です。(国土交通大臣認定不燃材料NM-1265)中でも複雑な工程により使いこまれた経年の表情を見せるオールド&ビンテージシリーズは、アパレルやカフェの店舗など常に差別化されたアイデンティティのある空間デザインを使命とした、建築家の方々の作品に多く見ることができます。
リアルパネルの製造工程
国内外問わず、良質な原木が出たと聞けば現地まで足を運びます。トレーサビリティの明確な素材は突板にした時の相の現れ方や表面のみずみずしさが大きく違います。原木を数十年見切ってきた職人が鋸を入れ製材になった後に煮沸し、平衡を厳しく調整し、スライサーに掛けます。スライスされた突板は丁寧に重ね乾燥します。乾燥の程度と色の入り方、場所の違いを見究めながら加工を進め、最終的に深みのある突板になります。最終工程で火山性ガラス質複層板や合板に貼り付け、バリを取り、数人の厳しい目で検品を行います。